マニュアル車のミッションを長持ちさせる方法(3)(DA52系エブリイから)
- 2014/01/16 10:35
- カテゴリー:家電・機械・車など
以前よりDA52のエブリイを例にあげながら、ミッション(MT)を少しでも長持ちさせる為にどうしたら良いかとあれこれ試行錯誤をしていますが、今回はミッションの洗浄についてです。
昔になりますが、長年ミッションのオイルを交換していない車両のギアボックス内を拝見する機会がありました。
具体的にはサンバーとミラ、プロボックスになりますが、どれもかれこれ10万キロ近く走っているものの、ミッションのオイル交換を一度も行っていない車両との事。
案の定スラッジ…といいますか、「練り飴」がボックスの底辺を中心に溜まっており、ギアにも練り飴がまとわりついていました。
普通のクリーナーでは排除が出来ず、業者向けの洗浄剤に半日漬けてはブラッシングを繰り返して何とか取っていました。
ミッションオイルもエンジンオイルと同じように定期的な交換が必要だと言うことを改めて感じるものでしたね。
さて…ここまで酷いとさすがに分解が必要ですが、まだそこまで酷くない場合はギアオイルに洗浄剤を入れることで未分解のままある程度のフラッシングが出来る事をご存じでしょうか。
以前からエンジンオイルの洗浄剤は見かけるものの、ギアオイルの洗浄剤を見たことがありませんでした。
そんな中、SOD-1という洗浄剤を発見しました。
これはエンジンだけでなくミッションなどの洗浄にも使えるもので、基本は業者向けの商品ですが一般でも購入は一応可能です。
![]() 【CVTジャダー改善】D-1ケミカル SOD-1 1L 白煙・黒煙減少・燃費改善 多用途添加剤【エンジン... |
ただし元々業者向けの商品ですので事前にマニュアルをよく読んで正しい使用を心がけてください(ご自身でオイル交換が出来ない方はご利用にならない方が良いでしょう)。
また他の添加剤と併用が出来ません。
ネックなのは値段(適正価格だとは思いますが、やはりちょっと高いなぁとは思います)と使用方法が大変なところでしょうか。
もし物理的にギアやシンクロが破損していないミッションであれば(洗浄では破損した部品の修復は出来ません)、内部の汚れを洗浄をする事でトラブルの改善が期待できます。
ただし、スラッジがコーキングの役目を果たしていた場合は洗浄をする事でスラッジが消え、オイル漏れが生じる事もありますのでご注意下さい。
フラッシングと考えるとコストが気になるところですが、ギアの分解洗浄は作業点数的に10万以上はします。
1万強で非分解のフラッシングを取るか、10万強で徹底的に分解洗浄(そこまでしたらオーバーホールをした方がいいですけど)をするか、という事になります。
結局の所、ギアも定期的にオイル交換を行った方がトータルコストが安く済みそうですね(^^ゞ
ご参考までに。
→マニュアル車のミッションを長持ちさせる方法(1)(DA52系エブリイから)
→マニュアル車のミッションを長持ちさせる方法(2)(DA52系エブリイから)
→エブリイワゴンDA52Wターボの質問から(Q&Aサイトの怖いところ)