画像はe-cycleのカタログより引用
カインズの共通バッテリー電動工具
現在makitaやHiKOKI(ハイコーキ)をはじめ、共通バッテリー化された電動工具類が多数市場に出回っています。
そのような中で、プロ用途では少し厳しいもののホームセンターのカインズがPB(プライベートブランド)としてe-cycleシリーズを出しています。
今回はこのe-cycleシリーズのお話しです。
e-cycleはホビー用途…だけど?
e-cycleはホームセンターで売られているだけあって、用途はホビー向けとされています。
ただ常用されている方はお気づきかもしれませんが、その割には(あくまでもその割には、です!)作りがしっかりしています。
これは理由がありまして、実は中身は高儀のEARTHMANとほぼ一緒なんです。
厳密には構造が少しちがいまして、コスト削減のためか少しゴムや金属部のパーツが少なくなっています。
ただe-cycleの製造管理は高儀が行っており、例えば修理に出すと高儀に修理が回ります(戻ってきた修理伝票がまんま高儀でしたので間違いないでしょう)。
更に言えば高儀もe-cycleも同じ海外の製造業者から仕入れていますので、乱暴な言い方をすればe-cycle≒EARTHMANといえるでしょう。
と言う事でe-cycleはホビー用途ではありますが、プロユースで使ってもそこそこ使える工具となります。まぁmakitaと比べるものではありませんが。
バッテリーが共通
個人的にはこのe-cycleの強みはこのバッテリーの共通化だと思っています。
もう少し突っ込んでいいますと、e-cycleの14.4Vバッテリーは高儀EARTHMANの旧14.4Vバッテリーと共通です。
となると、旧EARTHMAN製品をお持ちの方はe-cycleのバッテリーが流用できてしまうのです。
これはかなりありがたいです。
ただし当たり前ですが規格が共通とはいえ別製品ですから一切の保証はありません。その点は十二分に気をつけてください。
共通とはいえ、すっごく紛らわしい
下の画像をご覧下さい。左から①~④を番号を振っています。
②は現行のe-cycle14.4Vバッテリーで①は実質互換として使えます。
③は現行のEARTHMAN14.4Vバッテリーで規格が①②と変わってしまい、流用ができません。
問題は③と④でして、③の18V版が④なのですが、実は外見がほとんど同じで14.4Vに18Vのバッテリーが入ってしまいます。
他にも①②の10.8V版なるものが別のシリーズで存在しており、電圧をよくしらない方は間違えて装着すること間違いなしです。
もしバッテリーを追加する場合は電圧とスロット形状を確認して買うようにしてください。
いやー本当に紛らわしいですね。
あくまでも自己責任で!
私は仕事でこのe-cycleの電動工具を常用しています。
性能的にはmakitaがよいのは分かっていますが、やはり値段と耐久性を考えるとコスパが良いこと、カインズにいけばほぼ手に入ること、バッテリーが入手しやすいこと、があげられます。
ただしバッテリーの流用に関しては自分で内部が同じであることを確認した上で分かって使用しています。一切の保証はありませんし、万が一何か問題が起きてもその責任は一切負いません。
ただこういう情報がありますよ~ということですので、何事にも自己責任でお願いします。
e-cycleは壊れやすい?(余談)
e-cycleとEARTHMANの同製品を使用していて思ったのですが、e-cycleの方が若干壊れやすいように感じです。
以前両製品のハンドクリーナーとブロアが壊れた際に分解して見比べたことがありますが、両者で大きく違った部分が「ゴム」と「金属」でした。
EARTHMANは振動を抑えるためかゴムが使われているのにe-cycleはゴムがなく、またネジを支えるワッシャーが前者にはあるが後者にはありませんでした。
これもコストカットの一環なのでしょうね。
ということで、e-cycleの電動工具も割り切りと使い方によっては十分使えますよ~というお話しでした。