IKEA(イケア)はデザインもシンプルでどの家具にも調和する、人気の家具です。
しかし基本的に全て要組立なうえ、全世界誰もが分かる様にする意図があるのか、説明書がイラストと記号による独特のスタイルとなっています。
あまりIKEAの家具を組み立てる機会がない方にはかなりハードルが高くなります。
そういうお客様をお助けするため、我々の様な業者が全国に沢山存在します。
昔の「家具組立サービス」
アンコがIKEAの家具組立を行う様になったのは概ね2015年からになります。
当時、IKEAの家具を組み立てようとすると公式で「家具組立サービス」という制度がありました。
しかし組立価格が相場より高めなのと(そのかわり保証があった)、壁に取り付けるなどの特殊加工が必要なものは対応不可でした。
そこで元家具組立サービス員からアドバイスを受けるなどをして、サードパーティの組立屋として対応を開始したのが始まりです。
サードパーティ……所謂非公式の組立サービスですから破損などの保証はありません。
万が一の事があった場合は基本的にお客様の責任となります。
そのかわり作業工賃をお安くし(いわゆる保険分をサービスしました)、また時々ある不良品(例えば穴の位置が微妙にずれているなど)にも柔軟に対応してきました。
そうこうしているうちに、大きな変化が生じました。
今の「認定サポーター」
2020年12月から、認定サポーター制度が開始となりました。
これは前述の組立サービスとは別に、空き時間で仕事をしたい人をつなげるスキルシェアの「ANYTIMES (エニタイムズ) 」の中に「イケア家具組立認定サポーター」を設け、一定基準を満たす施工業者に公式サポーターを付与する制度になります。
余談ですがアンコはエニタイムズには参加しておりませんので、認定サポーターにもなっていません。
ということで、現在お客様は「家具組立サービス」「認定サポーター」「その他」の3種類の業者から組立依頼を選択する事ができます。
それぞれのポイント
家具組立サービスの場合、IKEAが直接認定した会社が組立サービスを提供します。
料金は一般的な家具組立サービスの料金より高めですが、万が一の破損時に保証がつきます。
またIKEAと直接繋がっているため、安心を得る事ができます。
ただし、壁取付けなど特殊工事が必要な場合は対応ができません。
認定サポーターの場合、一定基準を満たした会社が組立サービスを提供します。
料金は家具組立サービスよりは安くなります。
破損時の保証についてはいまいち分かりません。
またIKEA指導員による講習を受けた業者が作業を行いますので、スキル的に安心ができます。
サポーターは組立サービスでは出来なかった特殊工事にも対応しています。
ただし部品に不具合があった場合などは保証の問題があるためか、作業を中断して部品の交換をアドバイスするなどの対応をします。
その他の場合、サードパーティ…所謂非公式の組立サービスとなります。
料金は家具組立サービスよりは安くなりますが、サポーターと同レベルの金額になる事が多いと思います。
破損時の保証は業者によって異なりますが、アンコの場合は最大5万円までの補償とさせていただいております。
部品に不良品があった場合、ケースによっては当方で加工をして正常に組み立てる事も可能です。
また完成後、家屋の状況に合わせて高さやバランスの微調整も行う事ができます。
臨機応変に立ち回れる点が、我々一般の家具組立屋の利点だと思います。
業者がIKEAに精通しているかどうかはぱっと見、分かりません。
アンコの場合は約10年ほどIKEAの家具を組み立ててきましたが、技術力については客観的に測ることができません。認定サポーター制度はこういうスキルの可視化の役割を果たしているのでしょう。
IKEAの家具と他社の家具の大きな違い
IKEAの家具と他社の家具とでは組立技術に大きな差はありません。
ただしIKEAの家具は時折構造が独特なものがあります。
またマニュアルは文字がないため分かりづらく、組立工具が一部独自のものを必要とします(例えば+ドライバの規格は欧州仕様を採用しています)。
こうした事情を知らずにIKEYAの家具を組み立てようとすると、場合によっては部品を破損する事もあります。
IKEAが独特な家具である事を認識した組立屋さんを探すとよいかと思います。